ワクチンの種類について① 「生ワクチン」と「不活化ワクチン」

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ワクチンの種類について① 「生ワクチン」と「不活化ワクチン」
予防接種を行うにあたって「混合ワクチン」という単語を耳にされる機会は多いかと思われます。
しかし、言葉は知っていても「よくわからない」という方も多いのではないのでしょうか。
そもそも「混合ワクチンって一体何なの?何が混合なの?」という疑問を持っていても、今更聞きづらいと思われるかもしれません。
ですので、ここで混合ワクチンも含めて、「ワクチンの種類はどんなものがあるのか」からおさらいしてみたいと思います。
今日はそのワクチンの種類の話の第一弾。
生ワクチンと不活化ワクチンについてです。
「生ワクチン」とは、伝染病を発症するウイルスや細菌などの病原体を弱毒化(病原性を低くさせたもの)又は無毒化させたものを含むワクチンです。
「不活化ワクチン」とは、病原体をやっつけて活動できなくしたものを含むワクチンの事です。
それぞれ利点、欠点があります。
生ワクチンの利点は、投与することにより強固な免疫力を獲得できる事です。”活き”がいいので、その分それに対抗しようと体の免疫もしっかりとしたものを身につけようとします。
欠点は、弱めたとはいえ生きている病原体。万が一にも、その病原性が何かをきっかけに戻ってきてしまう可能性を含んでいる事です。
不活化ワクチンにつきましては生ワクチンの逆の特性になります。
病原体は既に死んでいるものを使いますので、病原性が復帰することはありません。ですので安全性は非常に高いです。
反面、免疫力の獲得が生ワクチンと比較すると劣ってしまいます。ですので、不活化ワクチンの多くはこの劣ってしまう部分を補うために「アジュバント」と呼ばれる賦活剤を添加しています。アジュバントを添加することで、免疫反応を誘導しやすくするという利点がありますが、このアジュバントも万能ではなく、これにより副作用が出てしまうこともありますので何でもかんでもあれば良いというものでもありません。
また、ワクチンの種類、言い換えれば病原体によっては不活化しか使ってはダメというものもございます。
安全だから不活化がいい。免疫をがっちりつけたいから生がいい。
といった極論ではなく、どの伝染病にどのワクチンが有効なのかをしっかりと見た上で使って行くことになります。
その他にももう一つ「トキソイド」というワクチンの種類もあります。
これは病原体の作り出す毒素のみを抽出して、それを無毒化して投与することで免疫を付与するものです。
代表的なものでいえば破傷風などがありますが、犬猫のワクチン接種で行う事はまずありません。
今回はワクチンの種類の話①として、大きな二つの分け方、「生ワクチン」「不活化ワクチン」についての話でした。
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