ワクチンの種類について③ 「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」

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ワクチンの種類について③ 「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」

予防について ーワクチン

2017/04/26 ワクチンの種類について③ 「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」

ワクチンにまつわるお話の第3回目です。

今回は「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」というものについてです。

 

「コアワクチン」とは、全ての犬猫に対して接種することを推奨しているワクチンのことです。
致死率が高い・伝染力が強く人間も含めて広く動物に感染する恐れがある、そういった病気がコアワクチンに含まれています。
犬では犬ジステンパーウイルス、犬パルボウイルス、犬アデノウイルス、狂犬病ウイルスが該当します。
猫では猫汎白血球減少症ウイルス(猫パルボウイルス)、猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス1型になります。
「ノンコアワクチン」とは、伝染病の流行状態や地理的要因、お住まいの地域の環境、動物のライフスタイルに応じて接種を推奨するワクチンのことです。
犬パラインフルエンザウイルス、レプトスピラ症、猫白血病ウイルス、猫クラミジア病がノンコアワクチンに該当します。
コアワクチンに挙げられている伝染病に関しては耳にされた事のある病気もあるかと思いますが、総じてコアの定義の通りに伝染力が非常に強く、また症状も長く重たいものになってしまうものが多いです。
一つ具体例で犬パルボウイルス症をお話させていただくと、この病気は特に子犬の時に罹りやすい下痢を主体とした伝染病です。
下痢の症状はひどく、重たいと血液がそのまま出てくるような下痢となり、吐き気もひどい為に脱水症状を起こして衰弱し、死に至ります。
また突然に亡くなってしまう事もあり、その場合はウイルスが心臓に直接ダメージを与えて心筋炎を起こす事に因ります。
症状も苛烈ですが、更に厄介なのはその伝染力の強さです。ウイルスは感染した動物の糞便や吐物に含まれて環境に排出されますが、その排泄物が数gあれば世界中の犬を感染させる事ができるほどの感染力を持つといわれます。

 

コアワクチンはどれも恐ろしい伝染病ですが、ワクチンを接種することによって予防することができます。
稀にワクチン接種していても罹ってしまったという報告もありますが、接種をしていることで症状の軽減や早期回復に繋がります。(人のインフルエンザワクチンが良い例ですね)

 

コアワクチンの病気が怖いなというのは一つの例でしたが、ご理解いただけたかと思います。
ではコアだけしっかりやって、ノンコアはやらなくてもいいのでは?
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。ワクチン接種による動物の負担を減らしたいと考える飼い主様は沢山いらっしゃいます。
しかし、ノンコアの定義にありますように、ライフスタイルや環境によってワクチンをうつべきなのにうたなかったらどうなってしまうでしょうか。
ここでも具体例として、今度は猫の白血病ウイルス症を挙げさせていただきます。
この病気は感染し発症するとリンパ腫という悪性腫瘍を引き起こす事があります。またすぐに発症しなくとも将来的にその発症リスクを著しく高めてしまいます。

症状は重たいというのは悪性腫瘍という言葉からも直ぐにおわかりいただけるかと思います。

では感染力はどうでしょうか。
パルボウイルスのように環境に散らばるものではなく、直接接触での感染となります。このウイルスは唾液や血液、乳汁などから排出される為、母子感染もありますし、集団生活している子では互いにグルーミングなどで広まってしまう可能性もあります。
また、この病気は野良猫とのケンカによって感染してしまう例も多いです。ですので、外出する猫ちゃんに関してはこの病気を含むワクチンをなるべくうった方がよいですし、室内飼育の猫ちゃんにおいては必ずしも打たなければならないものではありませんが、多頭飼育だったり、外から新しく猫ちゃんが入る場合(事前にウイルス検査が陰性であれば大丈夫)はやはり接種した方がよいでしょう。

 

コア=絶対接種しなければいけないワクチン。
ノンコア=接種しなくてもいいワクチン…ではなく、ノンコア=状況に応じて接種すべきワクチンとお考え下さい。
どんな状況でうった方がいいのか、その逆でうたなくてもいいのかというのはなかなか飼い主様もご判断が難しい事があるかと思いますので、どうぞご相談下さい。
体の負担を減らしつつ、でもしっかりと予防すべき病気は予防できるようにワクチン接種を行っていきましょう。

 

 

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